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環境省 抗議文 2013年7月8日

2013年7月8日

環境省 総合環境政策局 環境保健部
企画課 特殊疾病対策室 御中

水俣病溝口訴訟原告     溝口秋生
上記訴訟弁護団 代表 弁護士 山口紀洋
(連絡先)水俣病溝口訴訟弁護団東京事務局
 鈴村多賀志

抗 議 文

1.7月5日付環境省回答(ファクス)たいする抗議

 この回答書で、7月9日の交渉拒否を伝えてきていますが、環境省が私どもの要求を拒否できる理由を明らかにしていただきたい。
 水俣病溝口訴訟において最高裁判決は、環境省が主張する水俣病認定制度に関する諸概念について、これをことごとく斥けており、環境省には、この判決に沿って認定制度を改革する義務があります。
 水俣病溝口訴訟弁護団には、環境省が最高裁判決の趣旨に沿った改革を行おうとしているのか監視するとともに、改革の過程において主体的に参加、協議する権利があります。

 7月9日当日には、これまでの環境省の対応に対する抗議をまとめた書面を持参しますので、直接面会して交渉することを要求します。

2.小林秀幸室長の、7月3日の行動について抗議します。

 この件について、7月5日に私どもはファックスによる抗議文と電話による緊急の抗議を申し入れました。
 これに対応した井口氏は、井口氏自身も状況はよく分からないとしながらも「たまたま水俣に行っていた環境省の職員が、認定患者宅を訪れるのに何の問題があるのか。9日の件についても、話の流れの中で、例えば溝口さんから9日の件はどうなっているのか、と聞かれれば答えるでしょう」と、いかにもたまたま小林室長が溝口宅を訪れ、偶然に9日の話になったような説明をしました。

 しかし、事実は異なります。
 まず、小林室長は前日からO氏に仲介を依頼して、計画的に水俣に来ています。
 そして、溝口秋生が「何しに来たのか」と訪問目的を尋ねたのに対して、小林室長は、9日交渉には応じられないことを伝えに来た、と答えています。さらに、立ち会ったO氏が「なぜ(弁護団を通さずに)、直接溝口さんに言いに来たのか」と問うたのに対して、小林室長は、直接溝口さんに伝えたいと、と返答しました。
 まさに環境省側窓口担当者(井口氏)と弁護団側(鈴村)とが、この件についてやり取りしてる最中に、小林室長が、代理人制度を否定して、しかも口頭で、ことを進めようとしていたことは明白です。

 再度、小林室長のこの行動に対して抗議し、7月9日に小林室長が私どもと面会して謝罪することを要求します。

以上

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